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PROJECT REBORNVol.005 — CommunityA journal of rediscovery.

はじめに

Project Reborn の第五回は、「Community」について書こうと思う。

Vol.001 では、自分自身と会社の原点を見つめ直すことについて、Vol.002 では、その考えを形にするための場所として、神戸に Workspace を構えることについて、Vol.003 では、その場所や会社を形づくる Elements について、そして Vol.004 では、これからのオーバーライトの軸として、AIについて。

Roots。
Workspace。
Elements。
AI。

ここまで書いてきたことは、自分自身や会社の内側を見つめ直す話でもあった。

でも、Project Reborn は内側だけで完結するプロジェクトではない。

自分の原点を見つめ直し、場所をつくり、AIという新しい技術に向き合う。その先で考えたいのは、誰とつながり、誰と何をつくっていくのかということだ。

だから今回は、Community について書いてみたい。

Community

Community という言葉には、少し照れくささがある。「コミュニティをつくる」と言うと、どこか大げさに聞こえるし、最初から人を集めるための仕組みを用意するような印象もある。

でも、自分が考えている Community は、そういうものとは少し違う。

最初から大きな場をつくりたいわけではない。
イベントをたくさん開きたいわけでもない。
人を集めること自体が目的でもない。

まずは、顔の見える距離で話せる人たちと、少しずつ関係をつくっていくこと。

何かを相談できる人がいる。
一緒に試せる人がいる。
困っていることを話せる会社がある。
つくったものを見せ合える場所がある。

そういう小さな関係性の積み重ねが、自分にとっての Community に近い。

神戸でつながること

Project Reborn を始めるきっかけのひとつに、神戸のクリエイター交流会に参加したことがある。職種も年齢もばらばらで、それぞれ違う仕事をしている人たちと話す中で、改めて気づいたことがあった。

地元には、まだ自分が知らない面白い人がたくさんいる。

デザインをしている人。
写真を撮っている人。
映像をつくっている人。
文章を書いている人。
場を運営している人。
事業をつくっている人。
これから何かを始めようとしている人。

東京の仕事を中心にしていた頃は、神戸にいながらも、自分の意識はどこか遠くに向いていたのかもしれない。

もちろん、東京で積み重ねてきた経験は大きな財産だ。でも、その経験を地元に持ち帰るなら、まずは地元にいる人たちとちゃんと出会い直す必要がある。

Project Reborn は、そのためのきっかけでもある。

地元企業とつくる

Community という言葉は、クリエイター同士のつながりだけを指すものではないと思っている。地元の企業との関係も、その中に含まれる。

Vol.004 で書いたように、AIを活用したい会社は増えている。でも、実際には何から始めればいいのかわからないという声も多い。

業務を整理したい。
情報をまとめたい。
毎回同じ作業を減らしたい。
問い合わせ対応を楽にしたい。
社内の知識を使いやすくしたい。
新しい技術を試したいけれど、いきなり大きな投資は難しい。

そういう課題は、遠くのどこかにあるものではなく、すぐ近くにもある。

神戸でAIに取り組む意味は、そうした日々の仕事に、顔の見える距離で関われることだと思っている。

大きなシステムを一方的に納品するのではなく、まず話を聞く。
今の業務を一緒に見る。
小さく試す。
うまくいったものを仕組みにしていく。
必要ならデザインやWeb、発信まで含めて整えていく。

そういう関わり方をしていきたい。

それは単なる受発注ではなく、少しずつ関係を育てていく仕事だと思う。

Workspaceを開く

Workspace は、自分がこもるためだけの場所ではない。もちろん、一人で考えたり、AIを触ったり、コードを書いたり、アーカイブを整理したりする時間も必要だ。

でも、それだけでは Project Reborn は閉じてしまう。

この場所には、人が来る余白を残しておきたい。

小さな打ち合わせ。
相談。
制作の作戦会議。
AIの使い方を一緒に考える時間。
アーカイブを眺めながら話す時間。
神戸で何かを始めたい人との会話。

13㎡の小さな部屋だから、たくさんの人を呼べるわけではない。でも、たくさん入らないからこそ、ちゃんと話せる。

大きなイベントではなく、少人数で深く話すこと。
広く集めるより、近くで関係をつくること。

この Workspace には、そういう使い方が合っていると思う。

アーチ窓のある明るいワークスペースの丸い木のテーブルを囲む二人。顔は写らず手元だけ。ノート、コーヒーカップ、ノートPC、小さな花瓶が並び、窓から光が差している。
大きな場ではなく、顔の見える距離から始める。

一人で完結しないこと

フリーランスや小さな会社で仕事をしていると、一人で完結できることは多い。

考える。
つくる。
提案する。
納品する。
改善する。

AIを使えば、その範囲はさらに広がる。

一人でもできることは、確実に増えている。だからこそ、一人で完結しすぎないことが大事になる気がしている。

誰かと話すことで、考えが変わる。
違う視点に触れることで、企画が良くなる。
自分にはない感覚を持った人と組むことで、できることが広がる。
地元の企業と話すことで、本当に必要な課題が見えてくる。

AIがあるから、一人で全部やる。
そうではなく、AIがあるからこそ、人とつながる時間をもっと大事にする。

効率化した分だけ、関係性に時間を使う。それが、これからの小さな会社に必要な姿勢なのかもしれない。

会社を形づくる関係性

会社は、事業内容だけでできているわけではない。

誰と仕事をするのか。
誰に相談するのか。
誰と学ぶのか。
誰の課題に向き合うのか。
誰と一緒に新しいものを試すのか。

そうした関係性によって、会社の輪郭は少しずつ変わっていく。

オーバーライトを、ただ仕事を受ける会社にしたいわけではない。AIを使った開発や業務改善を軸にしながら、Webやデザイン、発信、場づくりまで含めて、地元の会社やクリエイターと一緒に前へ進める存在にしていきたい。

そのためには、まず自分たちが開いている必要がある。

話しかけやすいこと。
相談しやすいこと。
一緒に試せること。
うまくいかないことも共有できること。

Community は、そういう関係性を少しずつ育てていくための言葉なのだと思う。

Project Reborn とは

Project Reborn は、自分自身と会社をもう一度つくり直すプロジェクトだ。でも、それは一人で完結するものではない。

Roots を見つめ直す。
Workspace を構える。
Elements を選ぶ。
AIを軸にする。

その先にあるのは、人とのつながりだ。

過去を連れて前に進むこと。
新しい技術に向き合うこと。
神戸という場所で仕事をすること。

それらは、誰かと出会い、何かを一緒につくるための準備でもある。

Project Reborn は、内側へ戻るプロジェクトであると同時に、外へ開いていくプロジェクトでもある。今回の Community は、その最初の一歩だと思っている。

次回予告

次回は、Project Reborn と「Join Us」について書こうと思う。

ここまで、Roots、Workspace、Elements、AI、Community と書いてきた。少しずつ、このプロジェクトの輪郭が見えてきた気がしている。

次に考えたいのは、この流れに誰と一緒に関わっていくのかということだ。

アシスタント募集という形になるかもしれない。
一緒に Project Reborn を育てる仲間を探す話になるかもしれない。

求人というより、招待に近いものとして書けたらと思っている。


PROJECT REBORN

原点を見つめ、未来をつくる。

Vol.006 — Join Us