好きなものを集めて、ときどき手放す。
OBALIGHTは、Overwrite が片手間で——いや、わりと本気で——運営しているヴィンテージ・古着のサイドプロジェクトです。
大きな事業ではありません。好きなものを集めて、たまに手放し、ほとんど自分たちのために並べ直している小さな実験室(ラボ)です。扱っているのは、ただの古着というより「たまたま布の形をしている文化資料」。値札より、そこに印刷された文脈のほうに興味があります。
古着は、着られるタイムカプセルである。
私たちは古着を、ファッションである以前に「メディア」だと考えています。一枚のTシャツには、その年に誰かが本気で信じた未来や、もう誰も覚えていない企業のロゴや、すでに存在しないプロダクトの名前が、しれっと印刷されている。
つまり古着は、こういうものを保存している媒体なのです——
- 当時の未来予想図the future, as once imagined
- 失敗した技術the tech that didn't make it
- 忘れられた企業companies no one remembers
- 個人の記憶somebody's private history
着られる、というだけで、たまたまそういう形をしたタイムカプセル。私たちはそれを拾い、ほんの少しキャプションを添えているだけです。
あの頃のテック業界は、やたらとTシャツを刷っていた。
なかでも強く惹かれるのが、90年代〜2000年代のテック企業・インターネット文化・ソフトウェア・ゲーム・映画・音楽・デザインにまつわるアイテムです。
当時のテック業界は、いまより素朴で、いまより楽観的で、そして異常な熱量でTシャツを刷っていました。社内ハッカソン、製品ローンチ、発売されなかったOS。その熱が、いまや中古市場の片隅で数百円から眠っている。私たちはそれを拾い上げて、文脈ごと並べ直しているだけです。布に印刷された、小さなインターネット考古学。
反応してしまうもの、いくつか。
実際の在庫・最新の入荷は Instagram に。ここに並ぶのは、私たちがつい手を伸ばしてしまうものの“標本例”です。
Apple “Copland”
発売されなかった未来のOS。製品は存在しなかったのにロゴだけは存在する、というこの矛盾が、とても良い。
Sun Microsystems
“The network is the computer.” ——言っていたことは正しかった。会社のほうが先に無くなった。
Adobe
創造性のサブスク化を完成させた帝国。それはそれとして、フォントだけは心から愛している。
IBM “Think”
ひとこと「Think.」で何十年も戦ってきた、計算機時代の重力そのもの。
Linux / Tux
フリーソフトウェアの良心が、なぜかペンギンの形をしている件について。
Hackathon Tshirt
一晩で何かを作った証拠。たいてい完成していない。そこがいい。
Movie Promotion Tee
配給が配ったやつ。なぜか本編を観ていない人ほど持っている。
90s Internet Co.
もう二度と繋がらないURLが、堂々と胸に印刷されている。
拾った標本は、こちらに。
入荷・発掘の記録は Instagram で随時更新中。気が合いそうなら、ぜひ。
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